住栄ジャーナル

JUEI JOURNAL

  • 2024.05.13

家の査定前に掃除は必須?適切なタイミングや掃除が必要な場所とは

査定前に家を掃除する必要は、基本的にありません。掃除が重要となるのは、内覧前や引き渡し前です。主に水回りや玄関、キッチン、床などを念入りに掃除すると良いでしょう。

この記事では、掃除のポイントやハウスクリーニングの相場、査定を上げるためのポイントについて詳しく説明します。

家の査定前に掃除はしておいた方がいい?

基本的に査定前の掃除は必要ありません。その理由は2つあります。以下で詳しく説明します。

査定前に家の掃除は基本的に必要ない

査定時は間取りや家の状態、周辺環境などを見るため、「きれいに掃除していないため査定額が下がった」というようなことはありません。

ただし、汚れが激しい場合は査定額にマイナスの影響を与える可能性があります。例えば子どもの落書きを放置しているような場合です。隅々まで掃除する必要はありませんが、必要最低限の掃除はしておいた方が良いでしょう。

掃除をしても査定額が上がるわけではない

掃除をしているかを査定時に見ることはないため、掃除すれば査定額が上がることはありません。

前述した通り、査定時に掃除されているかを見ることはありませんが、過度の汚れはマイナス評価として査定に影響することはあります。

しかし、徹底的に掃除をしたからといって、プラス評価として査定額に反映されるわけではないのです。

家を掃除するタイミング2つ

家の掃除をするべきタイミングは、内覧前と引き渡し前です。以下で詳しく説明します。

1.内覧前

家の掃除が特に重要となるのは、内覧前です。内覧とは、家の購入を検討している人が実際に物件を見学しに来ることです。

家をきれいにしておけば、内覧者の印象も良くなり、売買取引までスムーズに移行できる可能性が高くなります。

逆に家に汚れがあったり、部屋が汚かったりすると、購入検討者に悪印象を与えてしまい、購入を見送られる可能性も高くなります。それだけでなく、部屋の汚れを理由に値引き交渉されるリスクも。

内覧の予約が入ったら、隅々まで掃除をしておくのがマストと言えるでしょう。

2.引き渡し前

物件の引き渡し前にも、掃除をするようにしましょう。基本的には現状のままの引き渡しが原則ですが、きれいな状態で引き渡すのがマナーです。引き渡し後にトラブルにならないよう、掃除するようにしましょう。

ただし、リフォームする場合は掃除の必要がないため、まずは掃除をした方が良いか買主に確認すると良いでしょう。

家の中で掃除が必要な場所4つ

内覧前や引き渡し前にしっかり掃除を行うべき場所は4つあります。「水回り」「玄関」「キッチン」「床」について詳しく説明します。

1.水回り

お風呂やトイレなどの水回りは、徹底的に掃除するのがおすすめです。なぜなら、水回りは衛生面に関わるため、多くの内覧者が気にする場所だからです。きれいに掃除できていないと、購入意欲が低下する可能性もあります。

お風呂の水アカやカビ、トイレの黒ずみなど、念入りに掃除してピカピカにしておくようにしましょう。

2.玄関

「家の顔」とも呼ばれる玄関は、家の第一印象を決める場所です。好印象を与えられるようきちんと掃除すると良いでしょう。

日々出入りする玄関は、土汚れやほこりなどで汚れやすい場所です。一度掃除しても、内覧直前の最終チェックを怠らないようにしましょう。また、玄関周りの靴や荷物を減らし、見た目をスッキリさせるのも効果的です。

見落としやすいのが「臭い」です。玄関の靴棚は、不快な臭いが篭りがちなもの。芳香剤などを置いて対策するようにしましょう。

3.キッチン

毎日のように使うキッチンも汚れやすい場所です。前述の通り、水回りの汚れは、内覧時のチェックポイントとなるので、重点的にきれいにしましょう。

水アカや油汚れは頑固なので、入念な掃除が必要です。また、排水溝の掃除や生ごみの処理もしっかり行い、臭いが出ないよう注意しましょう。

4.床

床のほこりや汚れはつい見逃しがちですが、面積が広い分目につきやすい場所です。こまめに掃除機をかけ、しっかり床を磨くようにしましょう。

床をピカピカにしておけば、内覧者が受ける家の印象もぐっと上がるでしょう。

家の掃除はハウスクリーニングに依頼した方がいい?

ここでは、ハウスクリーニングを依頼した方がいいケースについて説明します。合わせて、ハウスクリーニングの相場も紹介します。

自分で掃除ができない場合は依頼した方がいい

「忙しくて掃除をする暇がない」「掃除が苦手」という人は、ハウスクリーニングに依頼するのもひとつの手です。

内覧者に好印象を持ってもらうには念入りな掃除が必要ですが、時間と労力がかかるのがネックです。ハウスクリーニングに頼めば、掃除のプロがピカピカに掃除してくれます。それだけでなく、素人の手では掃除が難しい場所やしつこい汚れ、カビもしっかりきれいにしてくれます。

ハウスクリーニングでは、場所ごとに掃除をお願いすることもできるので、特に大変なところだけ依頼するのも良いでしょう。

ハウスクリーニングの相場

ハウスクリーニングを依頼する場合、部屋面積や居住状況、間取りによって費用に差があります。また、場所別に依頼する場合は、掃除する場所によって価格が変わります。

ここでは、場所別のクリーニング相場をピックアップし以下にまとめました。尚、掃除箇所の面積や汚れの激しさなどによって料金が加算される場合があるため、留意しておきましょう。

場所 費用相場
キッチン 10,000~16,000円
お風呂場 11,000~16,000円
洗面所 6,000~9,000円
トイレ 7,000~10,000円
フロア 10,000~26,000円
換気扇 7,500~15,000円

 

家の査定額を上げる3つのポイント

家の査定額を上げるために抑えるべきポイントは、「複数の不動産会社に査定依頼する」「家の相場を把握する」「高く売却できる時期に依頼する」の3つです。以下で詳しく説明します。

1.複数の不動産会社に査定を依頼する

査定額を上げたいなら、複数の不動産会社に査定を依頼し、査定額を比較するのがおすすめです。最も高い査定額を出した不動産会社に依頼すれば、高く売却できる確率が上がります。

不動産一括査定サービスを利用すれば、複数の不動産会社の査定を一度に依頼できるので便利です。ただし簡易的な査定のため、より精度の高い訪問査定も合わせて行うのが良いでしょう。一括査定サービスで査定した査定額上位の数社に、訪問査定を依頼すれば効率的です。

2.家の相場を知っておく

あらかじめ家の相場を知っておけば、売却時に適切に判断できるようになります。これは、査定額を不当に低く見積もる不動産会社を見分けるために重要な情報です。

相場より安く売却することを避けるためにも、自分の家の相場を把握しておきましょう。

3.高く売却できる時期に依頼する

家を高く売却しやすい時期は、2月から3月と言われています。2月から3月は、転勤や転職などで最も人が動く時期であり、それに合わせて不動産取引も活発になるためです。

2月から3月に査定依頼し、売却活動を行えば、相場より高く売却できる可能性が高くなります。

家の掃除は査定前でなく内覧前にして好印象を与えよう

家を査定する前に掃除をしても、基本的に査定が高くなることはありません。家の掃除をするべきタイミングは、内覧前と引き渡し前です。特に内覧前は、内覧者への印象に関わるので、しっかりと掃除が必要です。

水回りや玄関、キッチン、床は、特に念入りに掃除をしましょう。掃除の時間がない場合などは、ハウスクリーニングを依頼するのもひとつの手です。

家を少しでも高く売りたいなら、家の相場を調べる、複数の不動産会社に査定を依頼するなどの活動も重要です。売却時に後悔しないよう、念入りに調査することをおすすめします。

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監修
佐々木総合法律事務所/弁護士
佐々木 秀一 弁護士

1973年法政大学法学部法律学科卒業後、1977年に司法試験合格。1980年に最高裁判所司法研修所を終了後、弁護士登録をする。不動産取引法等の契約法や、交通事故等の損害賠償法を中心に活動。「契約書式実務全書」を始めとする、著書も多数出版。現在は「ステップ バイ ステップ」のポリシーのもと、依頼案件を誠実に対応し、依頼者の利益を守っている。